「理系・文系問わず『モノづくりが好き』という人。
『将来の幹部候補生』も大歓迎!」(川口)
王業績が「しっかりしてる」という表現がピッタリかなと思うんですけど、M&Aの話とか持ち込まれないですか?
川口ああ、実はたまにあります。
王たまにある? やっぱり(笑)
川口より我々の会社を強くしながら、社会貢献もできて、従業員のためにもなるようなM&Aであれば、積極的に我々もチャレンジしていきたいと思っていますね。
王すごい楽しみですね。
今、例えば飲食業でも、非常に調子が良いのにお店が増やせないという会社がいっぱいあるんですね。で「なぜ増やせないのですか」と聞くと、「人がいない」と言うんですよ。
萬代さんは新卒採用をされていて、どういう学生さんに来てほしいですか?
川口我々は「モノづくりを通じて社会貢献していく」ことが基本スタンスになります。
世の中にないモノをつくっていかなければいけないという使命があるので、無理難題が持ち込まれる中で、いかにそこに挑戦して壁を乗り越えていくかが求められます。なので若い方に求めることは、「何事も前向きに捉えて、粘り強く諦めない、チャレンジし続けることができる人」「モノづくりを通じて、やっていくことに賛同してもらえる人」になりますね。
王マネジメント系をやりたい人はどうなんですか?
川口いいですね。人が携わってモノをつくっていくわけですから、自分自身でモノづくりしたい人も、もちろん必要ですけど、人を育て、まとめ上げられる、組織として機能させられることが最終的にできる人。そういうことをやりたいという人にぜひ、来ていただきたい。
王ハッキリ言うと「幹部候補生」ですか?
川口そうです。最終的に人の上に立って、人を動かす、立場になってもらえる人が必要です。
王今の学生さんがうらやましいです。
川口この日本でやっていく以上、人もどんどん限られてくるのはわかっていることなので。そこを我々は製造業ですので、機械を中心としたIOTなどで工夫して代替させることはいくらでもできると思っています。そういったところでも知恵を使って、技術革新をしながらやっていくことが求められます。
それもやはり、やるのは人間。クリエイティブな発想も必要ですし、粘り強い、諦めない心で、チャレンジしてもらえる方が重要かなと思います。
王学部としてはどうですか?
川口う~ん、そうですね。もちろん工学部系とか、モノをつくるのに適した理系的な要素の人もマッチしますけど、文系であっても「モノづくりが好きだよ」と思ってもらえる人であれば、全く学部問わずにどこでもいけるのではないかと。私自身も文系の学部ですしね。
王私は文系からテレビ局でした。最初になるのはADです。肩書はかっこいいですが要はアシスタントで雑用係で、使い走りです。一番つらい時期なわけです。
私はいつも若い子たちに言うことがありまして「出世する最も早い道がある」と。
川口ほう、それはどんな道ですか?
王みんなが嫌がる仕事をやる。
川口なるほど。
王みんなが逃げてしまう仕事をあえて黙々とやると、上の人間は必ず見ています。
そうすると「あいつに今度のロケを任せてみようか」というふうになります。
川口確かにそれは絶対ありますよね。みんなが避けてやりたがらないことにチャレンジすることってね。上手くいけばそれは素晴らしいですし、上手くいかなくてもね、その努力や積極性は買えますしね。
王川口社長の夢というかビジョンは?
川口愚直にモノづくりを通じて、この事業を通じて、関わる人を、いかに幸せにして社会に貢献していくか、そこに尽きるかなと思います。
モノづくりでそれを達成していくので、世の中にはなかったものを何か生み出していきたいな、と。
我々でしかできなかったことを、一個一個、小さいことでもいいんですけどね、成し遂げていきたいと思っています。
王それは、先ほど言いました、3つのない「今までにない・他にない・見たことない」に通じるものがありますね。
川口そうですよね。ホントにそういった意味では、王さんがやられてきたことと、分野は違いますけどね、通じるところはあるかなと。「他の人がやっていなかったことを我々が最初にやったんだよ」「つくりあげたんだよ」というのは、成し遂げたなぁという達成感もあるでしょうし、それが一緒にモノづくりする社員にも、喜びとなって幸せにもつながっていくと思います。
王将来、株公開は考えていますか?
川口株主の方ばかり見た経営をしなければならないような公開だったら私は避けたいとは思っています。ただ本当に、株主も含めてですけど、社員、取引先、お客様、すべてが幸せになるような株式公開だったら、それはもう十分ありだと思っています。
王それは楽しみですね。本日は実になる話を沢山ありがとうございました。
川口こちらこそ楽しかったです。ありがとうございました。