「1947年。戦後すぐに創業して70年以上になります。」(川口)

川口社長はまず、どんな学生だったんですか? 一橋でしたよね、大学は確か。

川口そうです。スポーツが好きで、バスケットを一生懸命やってましたね。学部は商学部でした。もともと家業がオーナー企業で、将来的に会社の経営面や運営に携わりたい気持ちがずっとあって。進路や勉強でもその方面には最初から興味があり、自ずと力は入れていました。

川口社長は会社何代目ですか?

川口正確に言うと五代目になります。私の祖父が創業から約10年後、ちょうど私の今の年齢くらいなんですけど、若くして交通事故で急逝しまして。で、祖母が周りのサポートを受けながら一旦会社を継いで。その後叔父がバトンタッチをして、私の父親、そして私と継いでいます。

創立して70年?

川口1947年が創業なので、70年以上になります。

なるほど。戦後すぐですね。

川口祖父が・・・私は直接会っていませんが、昭和22年、戦後すぐに名古屋の堀川沿いで木材加工をやりだしたのが発祥です。当時、岐阜の飛騨高山から水運によって運ばれた材木でハンガーや下駄、野球のバットなどに加工していたと。そこからだんだん合板も取り扱うようになり、今の社名「特殊合板」につながってくるんですけど、その合板の表面に加工を施すという分野に進出していったと聞いています。

「特殊」というのはどういうことなんですか?

川口特殊合板は、板状の合板の表面になにかを貼り合わせて、見た目を良くするとか別な機能をつけるとか。あと色ですね。カラーリングをして、付加価値を上げるとか。そういった形で特殊合板という「売れるもの」を作っています。

化粧板と特殊合板とは、どう違うんですか?

川口特殊合板も化粧板のくくりの一つです。化粧板は文字通り表面を女性の化粧のように「お化粧した板」という意味で、木材だけでなく、例えばプラスチックの板の上に施しても化粧板ですし、ガラスや鉄板など、我々もそういった分野に最近どんどん出ています。
その他、今我々の主力製品になる「不燃材」ですね。合板はどうしても木由来なんで、火を点けたら燃えます。火に強い素材を板状にしたものに、表面加工を施しても化粧板と言います。

何年前に事業継承を?

川口2001年です。大学卒業後は、他で会社員を少しの間やって。実は戻ってきて1年以内に「すぐ代表を譲る」と言われ、「いやちょっとさすがに」と私は思っていたんですけど、説得され、仕方なく。

割と早く引き継ぎを。現場には年上の職人さんがいて、 大変だったのでは?

川口まさにそうです。当時の社員数は、今より少なく50名程度でしたが、社長になった頃、私が一番社歴が短くて若い人間だったんです。良い面も悪い面もありますが、若くして重責を与えられて、いろんな勉強もさせていただきましたし、この歳で年数なりの経験を積ませていただけたことは良かったと思っています。